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最新プロジェクトを更新致しました(東海北陸自動車道 八百僧橋他1橋(下部工)工事)

東海北陸自動車道 八百僧橋他1橋(下部工)工事

 

工事場所:岐阜県郡上市高鷲町
工    期:平成26年4月2日~平成28年6月19日
発  注  者:中日本高速道路㈱名古屋支社
工事概要:工事延長 840m
              土工量 6,000㎥
              橋脚 4基(中沢橋2基、八百僧橋2基)
              橋台 3基(中沢橋2基、八百僧橋1基)

 

 当現場は、東海北陸自動車道の4車線化整備工事(白鳥IC~飛騨清見IC間)のうち、中沢橋と八百僧橋の2橋梁の下部工と土工拡幅工事を行っています。
東海北陸自動車道は、愛知県一宮市(東名高速道路一宮JCT)から岐阜県内を縦断し、富山県砺波市(北陸自動車道小矢部砺波JCT)をつなぐ総延長185km高速自動車国道です。太平洋側と日本海側が直結され、中部内陸地帯の開発と発展に重要な道路となっております。
  現在建設中の白鳥ICから飛騨清見IC間の4車線化事業は、観光シーズンやスキーシーズンにおける慢性的な渋滞発生の解消や周辺道路交通への影響緩和のため、また、重大事故、維持管理作業に伴う交通障害の抑制目的として行われています。


  当現場は、高鷲ICから高山方面へ500mほど北上した場所に位置し、標高800mと高く、周辺にはスキー場が点在する場所になります。当地は、冬は非常に寒く、積雪が多いですが、夏は涼しく自然が豊かであり、空気が澄んでいて星空も大変きれいなため、避暑地としては最適な場所です。

 

           起点より撮影(平成27年2月)


【工事の特徴】
  本工事では、中沢橋の2基の橋台と橋脚1基の下部工工事及び八百僧橋の橋台1基とRC中空式橋脚2基とあわせ、それらの工事に必要な工事用進入路設置工事も行います。工事エリアは大きく3つ(土工事区間、中沢橋、八百僧橋)に分かれており、各エリアで以下のような工事を行います

 

                                                                工事平面図              

 

 ■土工事区間
(市道改良) 側道から進入路を確保するために、道路の拡幅及び坂路の造成を行う。
(FCB盛土) 本線道路築造及び仮設道路として使用するため軽量盛土を行う。
(急勾配盛土) 本線道路築造のため補強土壁を用いた盛土を行う。

 

■中沢橋エリア
(仮桟橋設置A) 中沢橋の工事ヤードを確保するために仮桟橋を設置する。
(A1橋台) 躯体高さ9mの逆T式橋台。基礎は直径2.5mの深礎杭が4本。
(A2橋台) 躯体高さ8mの逆T式橋台。基礎は直径2.5mの深礎杭が4本。
(P1橋脚) 躯体高さ32.5mの壁式橋脚。基礎は直径8.0mの大口径深礎杭。
(P2橋脚) 躯体高さ24.5mの壁式橋脚。基礎は直径8.0mの大口径深礎杭。
(八百僧A1橋台) 躯体高さ10mの逆T式橋台。基礎は直径2.5mの深礎杭が4本。

 

                                                中沢橋 側面図・平面図

 

■八百僧橋エリア
(仮桟橋設置B) P1橋脚の工事ヤードを確保するため八百僧谷上に仮桟橋を設置する。
(仮桟橋設置C) P2橋脚の工事ヤードを確保するために仮桟橋を設置する。
(P1橋脚) 躯体高さ49mのRC中空式橋脚。基礎は直径11.5mの大口径深礎杭。
(P2橋脚) 躯体高さ40mのRC中空式橋脚。基礎は直径10.0mの大口径深礎杭。

 

                                            八百僧橋 側面図・平面図

 

  現場の状況としましては、昨年、下部工を施工するために必要な工事用道路(桟橋)を中心に施工を行いました。桟橋は、幅員7m、最大勾配12.0%、最大支間長12m、最大橋脚高さ30mと施工条件の厳しいなか完成させることが出来ました。
  その後、桟橋の完成箇所から随時、構造物掘削、深礎杭、下部工の施工へと進めていきます。

                      中沢橋工事用道路(桟橋)

 

 今年に入ってからは、橋脚の基礎掘削から深礎杭、下部工への着手完成を目指しております。
橋脚の基礎掘削工法については、橋脚4箇所の内、八百僧橋P1を除く3箇所に「竹割型」が採用され、現在施工を進めております。
「竹割型掘削工法」とは斜面上に吹付け方式で築造したリング状の鉄筋コンクリート製のリングビームをガイドとし、鉄筋補強工と吹付けコンクリートで周辺地山を補強しながら地山を垂直に掘り下げることで土留めを行う工法です。メリットとしましては、土留め杭や支保工が不要なため、鋼材の使用量が削減できる、重量物を取扱わないので、大型の建設機械が不要である、土留めが円形であるため、現状の土圧バランスを大きく、崩さない、工事費の縮減ならびに工期短縮が可能、法付きオープンカットに比較して、長大な人工斜面が発生しないため、自然環境や景観に与える影響が少ない等、施工面、環境面に様々な効果が期待できます。

                     八百僧橋(P2)「竹割型掘削工」

 

  掘削完了後、各橋脚の大口径深礎杭については、ロックボルトを併用した吹付コンクリート工法による土留工法が採用され、発破掘削を行いながら掘削を進めております。
各橋台の小口径深礎杭については、今後の施工になりますが、遠心力吹付け工法を採用し、従来の圧縮空気を利用した吹付けより作業環境が改善され土留め作業が機械化された工法を採用して行います。

                  八百僧橋(P2)「大口径深礎杭」

 

  杭工事完了後は下部工の施工を進めていきます。橋脚の高さ30m以上の橋脚については、昇降式大型型枠とタワークレーン、エレベータを併設し施工を行っています。
昇降式大型型枠は、足場・型枠を一度地組・設置してしまえば、後は電動チェーンブロックで自昇していくため、鉄筋作業以外でのクレーンを使用する必要はありません。また、必要最低限の足場組立で済むため、組立作業も簡略化でき、施工性が高く、工期の短縮も図ることができます。その他のメリットとしては、高所での足場の組ばらし作業が発生しないことにより、高所作業が大幅に減少します。足場階高が2mあるので十分な作業空間と広い視野を確保できる、電動チェーンブロックで型枠建込の微調整ができるので精度の高い構造物を構築できる等、安全面、品質面でも効果が期待できます。

               八百僧橋(P1) 「昇降式大型型枠」

 

  今後は、各橋脚、橋台の施工が最盛期を迎え、関連工事業者との作業調整や工程調整が増え、工事稼働エリアも広がっていきます。着工から無事故無災害で推移しておりこれからも安全最優先で工事の完工を目指します。

 

 

現在の施工状況(平成27年11月末現在)

                    中沢橋(P1)                         中沢橋(P2)

 

                   八百層橋(P1)                         八百層橋(P2)

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